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スイス航空111便 火災で操縦不能のまま海上へ墜落

航空無線 3:84 文字数 1568

ナレーション

 

https://39.gigafile.nu/0510-c732ccd727285b2000411d8939ddfff60

 

                     追加分  https://30.gigafile.nu/0514-d95b1ee7b2fa4ae4a3ec6ca5179f87d5                    https://30.gigafile.nu/0522-c5ab80a2bed3999c5c0d313485f291c

 

ナレーション4分47秒(5月14日録)

https://45.gigafile.nu/0822-b6cc58b778d480941104810fe9d0bd9d3

 

サムネには「恐怖の飛行機火災」を入れるのが良いかも。

サムネ案追記:Electrical fire on board! でいかがでしょうか。

 

画面表示

 

 米ジョン・F・ケネディ国際空港から

スイスコアントラン国際空港に向かっていたスイス航空111便の

コックピットから火災が発生。

操縦不能のまま海面に墜落し、

乗員乗客229人全員が犠牲となった。




画像①



1998年9月2日、米ニューヨークジョン・F・ケネディ国際空港を現地時間午後8時18分に離陸し、スイスジュネーヴコアントラン国際空港に向かっていたスイス航空 (Swiss air) 111便では、高度33,000フィートを巡航中、副操縦士がコックピットで異臭がすることに気付き、機長に報告した。CAからも客室側に異常がないという報告を受けたパイロットたちは、この異臭を空調システムの故障と解釈し、機長は通常の処置として空調システムの吹き出し口を客室乗務員に命じて閉じさせたことで一旦は異臭がしなくなった。

 

ところがその約4分後、異臭に加えて目視できるほどの煙が発生した。

 

航空無線の翻訳

 

T: 管制塔

S: スイス航空111便



参考音源 https://www.youtube.com/watch?v=yMocSzhs0GQ

 

7:30 - 11:14




画像②

 

T: Swissair 111 roger, turn to the left heading of two zero zero degrees and advise me when you are            ready to dump. It will be about ten miles before you are off the coast. You are still within about twenty five miles of the airport.

      スイス航空111便了解です。方位200度まで左旋回し、投棄開始準備が整い次第、

     こちらに連絡をお願いします。

     現在あなたたちは海岸より10マイル地点です。空港からは25マイルの地点にいます。

 

S: Roger we are turning left and in that case we’re descending at the time only to ten thousand feet to dump the fuel.

    了解です。左旋回し、燃料投棄のため10000フィートまで降下します。

 

T: Okay, maintain one zero thousand. I’ll advise you when you are over the water. It will be very shortly.

     了解、10000フィートを維持願います。海上に出たらこちらから連絡します。

 

S: Roger. 

     了解。

 

S: You are in the emergency checklist for air conditioning smoke?

      エアコン発煙のチェックリストは確認中ですか?

 

T: Swissair 111 say again please.

     スイス航空111便、もう一度お願いします。

 

S: Sorry it was not for you Swissair 111 was asking internally. It was my fault, sorry about.

    申し訳ない、機内への質問でした。私のミスです。

 

T: Okay.

    了解。

 

T: Swissair 111 continue left heading 180 you’ll be off the coast in about fifteen miles.

    スイス航空111便、左に旋回し方位180を維持願います。あと15マイルで海上です。

 

S: Roger, left heading 180 Swissair 111 and maintaining at ten thousand feet.

    了解。左旋回方位180、10000フィートを維持します。

 

T: Roger.

    了解。

 

画像③

 

T: You will be staying within about 35, 40 miles of the airport if you have to get to the airport in a hurry.

     急いで空港に向かう必要があれば、空港からは35から40マイルの地点にいます。

 

S: Okay, that’s fine for us. Please tell me when we can start to dump the fuel.

    了解。燃料が投棄開始できるようになったら連絡願います。

 

T: Okay.

    了解。

 

S: Swissair 111. At the time we must fly manually. Are we cleared to fly between ten thou…..eleven     thousand and niner thousand feet?

     あー我々は10…..11000フィートから9000フィートの間を飛行してもいいでしょうか。

 

T: Swissair 111 you can block between five thousand and twelve thousand if you wish.

    スイス航空111便、必要であれば5000から12000フィートを確保できます。

 

S: Swissair 111 heavy is declaring we are between twelve and five thousand feet we are declaring emergency now at time zero one two four.

     緊急事態を宣言します。12000から5000フィートの間におり、緊急事態を宣言します。

 

T: Roger.

    了解。

 

S: Swissair 111 heavy we starting dump now we have to land immediate.

     燃料を投棄します!至急着陸が必要です!

 

T: Swissair 111 just a couple o miles I’ll be right with you.

    スイス航空111便、あと数マイルです。

 

S: Roger….. And we are declaring emergency now Swissair 111. 

    了解。我々は緊急事態を宣言しています。

 

画像④

T: Copy that.

    了解。

 

T: Swissair 111 you are cleared to commence your fuel dump on that track and advise me when the dump is complete.

    スイス航空111便、燃料の投棄が可能になりました。投棄が完了しましたらお知らせください。

 

T: Swissair 111 check you’re cleared to start the fuel dump.

    スイス航空111便、燃料が投棄開始可能になったことを確認願います。

 

S: Ah…..

     あー、、

 

画像⑤




パイロットたちは、煙が漂い始めた時点では、航空管制センターに対しメーデーよりも弱めの”Pan-Pan”という警告を送信しつつ事態に対処しようとする。この時点では、パイロットも管制官もそこまで深刻な事態とは知らず、近くのボストンもしくはハリファックスの空港に緊急着陸する準備を始めていた。

 

画像⑥

 

 "Pan-Pan" は差し迫った危険を示すものではなく、「遭難」を表す "Maydayメーデー" も発信していないことから、この段階でまだコックピット内には墜落に直面する危機意識を感じさせるものはなかったと思われる。

 

”Pan-Pan”がコールされてから約10分後、乗員は自動操縦装置が故障したという報告と共に”Maydayメーデー”を発信し、その直後の午後10時25分46秒副操縦士の呻き声と共に交信記録が途絶え、トランスポンダも途切れた。それから6分後、ハリファックスなどに設置されていた地震計が捉えた振動が、111便が海面に墜落したことを告げた。

 

画像⑦

 

この事故で、乗客215名、乗員14名の計229名全員が犠牲となった。

 

事故機には多数の要人(WHOエイズプログラムの元主任者・ジョナサン・マン夫妻、ボクシング元世界王者ジェイク・ラモッタの息子ジョセフ・ラモッタなど)が搭乗していたほか、ピカソの”絵描き”をはじめとした多数の芸術品が輸送されていたが、そのすべてが永遠に失われてしまうこととなった。

 

字数が多い際はこちらから省略可能

 

事故の原因

 

TSB(カナダ運輸安全委員会)とNTSB(アメリ国家運輸安全委員会)からなる合同事故調査委員会が2003年に公表した最終報告によると、事故の引き金となった火災は、機首部の天井裏から発生した。

 

ファーストクラスのエンターテイメントシステムの電気配線が不完全であったためアーク(火花)が発生し、この配線にアーク放電に対する保護機能が備わっていなかったうえ、

近辺の絶縁皮膜材が可燃性のものであったことから、断熱材(ポリエチレンテレフタレート)にも引火してしまったというものであった。

 

また、この箇所での火災発生を検知・警報する装置がなかったことも、非常事態の認識を遅らせることにつながった。火災による煙が充満して操縦席のCRTディスプレイが見えにくかったことに重ね、コックピットの配線も類焼し故障したために、盲目飛行に陥った。

フライトレコーダー、通信用の無線機なども、電気系統の電力喪失により墜落の6分前から作動していなかった。これらの原因により、111便は操縦不能のまま時速555kmで海面にほとんど逆さまの状態でたたきつけられ、瞬間的に搭乗していた人間もろとも破壊されたとされた。

 

着水時の衝撃は350Gジーに達し、遺体もバラバラとなった。外見で特定できた遺体は1体だけで、指紋、歯科記録、およびX線写真の比較によって147体が特定され、残りの81体はDNA検査によって同定されたほどである。

 

事故調査委員会の報告では、火の回りが速かったため、初めに異臭に気付いた時点でハリファックス国際空港に直行するコースをとっていたとしても、辿り着く前に墜落していたであろうと結論付けられた。 



YouTube概要欄

 

スイス航空111便墜落事故は、1998年9月2日、スイスのジュネーヴへ向かう途中、電気系統のショートから火災が発生し、カナダの大西洋上に墜落し乗員乗客全員が犠牲となった航空機事故です。

 

画像① https://www.netflights.com/airlines/swiss




画像② https://documentaryheaven.com/crash-of-flight-111/






画像③  https://www.imdb.com/title/tt0644759/




画像④ https://globalnews.ca/news/4418353/lost-diamonds-swissair-flight-111/



画像⑤ https://www.lectromec.com/swissair-111-incident/




画像⑥ http://www.as777.com/data/safety/sr_md11/recovery_5.htm




画像⑦ https://www.ultimate-ski.com/directory/airlines-airports/swiss-international-air-lines/