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飛行機が左側から乗降りするわけは?

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2分50秒

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画像①

 

今回は飛行機が左側から乗降りするわけをご紹介します。



飛行機は、機首に向かって左側のドアから乗降りします。

飛行機が駐機場に入ってくると、羽田空港などでは機体左側の扉に、

ターミナルからの連絡路となるボーディングブリッジが連結されます。

ボーディングブリッジではなく、タラップが連結され、

地上から乗り降りする方式の空港もありますが、

それもほとんどの場合、乗降口となるのは機体の左側です。

ではなぜ左側なのでしょう。

 

これは長い間、人や荷物の運搬の主役だった客船の文化から来ています。

飛行機の左側から乗降りするのは、客船などの船が、

ポートサイドと呼ばれる左舷(ひだりげん)から着岸していたことの名残なのです。

 

運搬のメインが海から空になる過程で、

客船の文化の慣習をもとに航空業界が発展しました。

飛行機で使われている「シップ(機体)」や「キャプテン(機長)」などの名称も、

船の世界から来たものです。

航行速度を「ノット」、飛行距離を「マイル」で表しますが、

いずれも、もともと船舶で用いられてきた単位です。

さらに、「パイロット」もその名残で、もとは「水先案内人」のことです。

機内や客室のことを「キャビン」と呼びますが、この言葉も船舶用語から来ています。

 

画像②

 

右側のドアは使われることはあるの?

航空会社のスタッフが食事や販売品を機内に搭載するために使うドアは右側です。スタッフが使うことが多いため、「サービス・ドア」と呼ばれています。一方、お客様の乗降に使われる左側のドアは「パッセンジャー・エントリー・ドア」と呼ばれます。

このように、飛行機の乗降は基本的に機体の左側から行われますが、空港によっては、機体の両側にボーディングブリッジを接続できるところがあります。そのひとつが、ANA全日空)などが就航する羽田空港第2ターミナルの一部スポットです。同ターミナルを管理する日本空港ビルデングによると、「両側にボーディングブリッジを接続させるのは、ボーイング747のような2階建て大型機からの降機の場合のみ。現在はこのターミナルに2階建て機が乗り入れてくることがなくなったため、使っていない」とのことです。

 

以上、飛行機が左側から乗降りするわけについてお伝えしました。同じように大勢のお客様を一度に乗せることができる乗り物として、飛行機と船は似ていますよね。深い関係があるのも面白いですね。

YouTube概要

飛行機は左側から乗降りするわけについてご紹介します。

 

画像① https://note.com/tar0tar0/n/na8472be1e1db




画像② https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/flight-awards/