デルタ航空 191便墜落!着陸直前に雷雲が襲う!
航空無線 1:58 文字数 679
「デルタ航空191便墜落 着陸直前に雷雲が襲う」 2分15秒
https://19.gigafile.nu/0423-dfb840e7f41eb36bcbbb2062ceb1a0bd5
サムネには「マイクロバーストによる悲劇」を入れるのが良いかも。
サムネ案追記:英語ではBlown into the ground を入れるといかがでしょうか
画面表示
1985年8月2日
フロリダ・フォートローダーデール発ダラス経由ロサンゼルス行き
デルタ航空191便(ロッキード L-1011-385-1トライスター)
ダラスに着陸直前、雷雲に襲われてしまう。
画像①
本文
フロリダ・フォートローダーデール発ダラス・フォートワース経由ロサンゼルス行き、デルタ航空191便(ロッキード L-1011-385-1 トライスター)が着陸直前墜落した。突如雷雲(らいうん)に突入し、急激な下降気流(ウインドシア)に襲われた。
航空無線の翻訳
C: 機長
F.O 副操縦士
F.E: 航空機関士
参考音源 https://www.youtube.com/watch?v=9HgzjAlQPLs
0:00 - 1:58
C: Tower Delta 191 heavy, out here in the rain, feels good.
タワー、デルタ航空191便です、雨ですが、気分は良いです。
T: Delta 191 heavy regional tower 17L cleared to land, wind zero nine zero at five gusts to one five.
デルタ航空191便、滑走路17Lへの着陸を許可します。風向きは90度から5ノットの風、最大風速は 15ノットです。
D: Thank you.
ありがとう。
FO: Before landing check.
着陸前チェック
FE: Landing gear.
ランディングギア(車輪)は?
画像②
C: Down, three green.
降りている。グリーンランプ3つ点灯。
FO: Flaps.
フラップは?
C: 33, 33 green light.
グリーンランプ 33、33。
FO There’s lightning coming out of that one.
雷があちらから出ています!
C: What?
何だって?
FO: Lightning coming out of that one.
雷があちらから出ています!
C: Where?
どこだ?
FO: Right ahead of us.
すぐ目の前です!
C: I don’t have a DME on mine…..
DME(距離測定装置)は使ってないな。
FO: I don’t know, you haven’t had it for the last five minutes.
わかりません。この5分間は使っていません。
C: a thousand feet. 762 in the bare. I’ll call them out for you.
高度1000フィート。気圧高度計は762フィート。
彼らを呼ぶ。
FO: Alright.
了解です。
C: Watch your speed.
スピードに注意しろ。
C: You’re gonna lose it all of a sudden.
一瞬でやられるぞ!ほら!
C: Push it up. Push it way up!
パワーを上げろ、一杯まで上げるんだ!
画像③
FE: Way up
一杯まで上げてください!
C: Way up. That’s it.
マックスパワーだ!そうだ
C: Hang on to the son of a bitch
頑張れ!こいつ!
FO: What’s the vee ref?
Vref (着陸参考速度)はどうだ?
C: TOGA!
TOGA!
FE: Push it way up!
上げろ!
Unknown: Shit! Oh!
ああ!
画像④
当日のダラス・フォートワース空港周辺には多数の雷雲が発生していたものの、滑走路上の視界や風速も基準値以下のため離着陸が行われていた。デルタ航空191便は空港への最終アプローチ中に前方に雷雲を発見し、管制官にリクエストして一度は嵐を回避するが、再び発生していた雷雲に突入してしまう。着陸進入中、突然機体が急降下し始めた。
雷雲の中の下降気流(ウインドシア)により、機体が降下したためエンジンの出力を上げて高度を回復しようとした。その直後に高度が急激に下がり、右翼を下げる形で地表に接触し、滑走路手前に墜落した。
画像⑤
雷雲の積乱雲からのマイクロバースト現象により発生した追い風と下降気流で機体が急降下した。一度は体勢を立て直したものの、再び追い風に遭遇したことで機体が失速してしまった。
原因となった雷雲は事故前より発生していた。(この時期のダラス空港は雷雨が頻繁に生じていた)191便の直前に着陸進入中であったリアジェットは、通常通り着陸していた。また当時空港にマイクロバーストを検知するドップラー気象レーダーが設置されていなかったことから、事故直前まで管制官・パイロット共に予測できなかった。
この事故を契機にダウンバーストを観測できるドップラー気象レーダーの空港への設置が急がれ、また機体の気象レーダーも強化が図られた。
YouTube概要欄
雷雲で突如発生した下降気流に襲われ、ダラス・フォートワース空港へ着陸寸前に墜落したデルタ航空191便の無線交信を紹介します。
画像① https://www.aviationnepal.com/what-are-delta-airlines-future-plans/
画像② https://coolinterestingstuff.com/the-strange-mystery-of-flights-191
画像③ https://taketotheskypodcast.com/american-airlines-flight-191/
画像⑤ https://alchetron.com/Delta-Air-Lines-Flight-191