ユナイテッド航空 232 不時着事故！奇跡の着陸
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はじめまして、～の～です。
こちらのチャンネルでは無線や航空業界の豆知識を中心に扱っています。
今回は1989年7月19日に起きたユナイテッド航空の定期232便不時着事故についてご紹介します。
それでは早速、始めましょう。
Let’s スタート！
1989年7月19日にユナイテッド航空の定期232便が、アメリカ合衆国アイオワ州スーシティのスー・ゲートウェイ空港に、緊急着陸を試みて墜落しました。
ユナイテッド航空232便は、出発地はコロラド州デンバーのステープルトン国際空港、イリノイ州シカゴのシカゴ・オヘア国際空港を経由し、ペンシルベニア州フィラデルフィアのフィラデルフィア国際空港へ向かう路線だった。14時09分、コロラド州のデンバーを飛び立ち、シカゴへと向かいました。
乗客285人、乗員11人が搭乗していました。事故機はマクドネル・ダグラス製DC-10型機、機長はベテランで、飛行機は就航17年目で飛行時間は4万3000時間以上でこれまで無事故。
ところが離陸から約1時間後の15時16分、アイオワ州上空、高度1万1千メートルを飛行中に、突如として、思わぬ「異変」に見舞われます。大きな爆発音が発生し続いて機体が激しく振動し始めた。乗員はエンジン計器を点検し、尾部にある第2エンジンに異常が発生したと特定。ただちにオートパイロットが解除され、機長の指示でエンジン停止時のチェックリストが開始されます。リストの最初の項目はエンジン停止であったが、第2エンジンのスロットルが動かなくなっていました。次の項目は燃料の供給停止だったが、燃料レバーも動かなくなっていました。さらに、油圧システムが、「すべて」破断されてしまいます。
Captain: Left turn, left turn, close off the throttles
左に旋回！左に旋回！スロットルを閉めろ
First Officer Close them off
副操縦士 押して引いてください。
C: Left turn.
左に旋回
F: Pull them all off.
DEADHEAD PILOT Nah I can’t pull them off or You’re gonna lose it, that’s what’s turning Ya.
訓練教官 だめだ、引いたら落ちるぞ
C OK
F: Back Al!
訓練教官 戻せ、アル！
Left throttle! left, left, left, left, left, left, left…..
左スロットル！左！左！左！左！左！左！左！、、、、、
Everyone stay in brace!!
みんな身構えろ！
God!
神よ！
エンジンの推力だけを利用して、飛行する方向を調整したり、推力を上げ下げして高度を調節したりしながら、管制官からの指示でアイオワ州スーシティの空港までたどり着きます。
機体は右旋回しかできない状態でした。指示された滑走路とは違う滑走路だったが、ユナイテッド航空の232便は通常よりも100キロ速いスピードでそのまま着陸態勢に入ります。
機体は滑走路22の終端、センターラインのやや左側に着地した。右主翼の翼端が地面に接触し、続いて右エンジンと右主脚が接地。右エンジンは接地してすぐ爆発炎上した[17]。機体は滑走路右側に横滑りし、右主翼と機体尾部が分離した。残りの機体も火の車のように横転しながら分解、炎上しつつ滑走路17を横切って停止した。裏返しになった胴体中央部は、最初の着地点から3,700フィート（約1キロ）離れたトウモロコシ畑で停止した。機体は衝撃と火災で破壊されました。
乗員乗客296名中110名が死亡。絶望的な状況にも関わらず、生存者がいたことは、奇跡の状況でした。
事故調査の結果、ファン・ディスクの材料に使われたチタン合金には製造時に欠陥が混入していたと判明した。この欠陥から疲労亀裂が成長し、ディスクの破砕に至った。ディスクの定期検査では亀裂は見逃されていた。人的要因の考慮が不十分であったため検査で見逃されたと結論づけられた。
事故後にフライトシミュレーターで追試験を行ったところ、油圧系統が完全に機能喪失した場合には、安全に着陸させることは困難という結論に至ります。事故調査報告書は「あのような状況下でUALの乗員が示した能力は、高く称賛に値し、合理的に期待できる範囲をはるかに超える」と記し]、本事故はクルー・リソース・マネジメントの成功例として知られることとなります。
これだけ絶望的な状況の中、184人が生還できたことは航空界を驚かせました。
話題となった航空映画『ハドソン川の奇跡』に匹敵する奇跡の着陸と言われ、航空業界では「アイオワの奇跡」と呼ばれています。
