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飛行機が欠航するウラ事情!?

欠航とするなら「Flight Canceled」です。横風の制限とかを主に話すなら「Cross Wind Limitation」「X-wind Limitation」。実運航上、出発するかしないかの判断は 日本語:最低気象条件 英語:「Weather Minimus (Minima)」で判断することがほとんどなので参考までに。

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今回は、飛行機が欠航になる時の事情について、お伝えしたいと思います。

 

雨天や台風の時は、飛行機が欠航することがあります。その時の風速の基準はあるのでしょうか。飛行機が欠航する風速の正確な基準は実はありません。風速、航空会社の違い、パイロットのライセンス等により、決定します。それではひとつずつ見ていきましょう。




飛行機は向かい風には強いが横風に弱い

 

飛行機は向かい風に強く、横風に弱い乗り物です。

 

飛行機は通常、向かい風を受けて離着陸を行いますが、横風が強い場合、欠航や目的地変更となる場合があります。飛行機は、機種毎に横風の制限値が決められています。

横風の制限値が決められるひとつの方法として、テストパイロットにより検証が行われます。

そして離着陸は、揚力が発生しやすい向かい風で行います。向かい風がかなり強くても

飛行にはほぼ重大な影響はありません。

 

多数のマニュアルにも、「追い風制限値」や「横風制限値」はありますが、「向かい風制限値」はありません。飛行機は横の面積が広いため、横風の影響をかなり受けます。強い風でも、滑走路に対して向かい風なら問題は少なく、横風が問題になります。そのため、強い横風の際に、離着陸ができず、欠航になったり目的地が変更になる場合があります。

 

もしあなたが飛行機に乗る当日、雨天で欠航かどうか心配な際は、出発または到着する空港の滑走路がどの方向に向いているか確認し、向かい風が吹く予報なら、まずは安心してよいでしょう。

 

余談ですが、航路上(飛行機が飛ぶルート上)に台風がある際は飛行機は飛べます。基本的に、ルート途中に台風があっても多少遠回りをして避けたり、高度変更(台風の上を通る)して、飛ぶことができます。



欠航基準は航空会社や機材によって異なる

 

同じ区間JALは飛んでいるのに、ANA(エーエヌエー)は欠航していることがあります。これは何故でしょうか。

 

ひとつは機材の違いです。

 

なぜなら機材によって、横風制限が異なるからです。たとえば、ボーイング767(ななろくなな)は、滑走路が乾いた状態で29ノットの横風まで離着陸が可能ですが、例えばボーイング777の場合(なななななな)横風制限が38ノットまで離着陸可能だとします。制限値通りのパフォーマンスを発揮できると仮定した場合、35ノットの横風が吹いている日は、A社がボーイング767、B社がボーイング777の機材を使用していたら、A社は欠航、B社だけが飛ぶことになるでしょう。

 

もうひとつは乗員繰りです。

パイロットやキャビンアテンダントも、フライト当日に体調不良になってしまう場合があります。そのような急な欠員に備えて、パイロットやキャビンアテンダントには、「スタンバイ」という会社付近や自宅で待機し、欠員発生時に急遽出勤することがあります。ただ、このスタンバイにも限りがあるため、人材確保が難しい際は欠航となります。

 

また、気象条件等によるものでは、

風だけでなく、視程(大気の見通し)や雲の高さも判断基準になります。

まれに火山の噴火による欠航も考えられます。

 

パイロットや機材の保有ライセンスの違い

 

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パイロットや機材が保有するライセンスの違いもあります。

パイロットに求められるライセンスは、機長や副操縦士としての免許のほかに、計器飛行証明、航空英語能力証明、航空無線通信士、航空身体検査証明など航空会社や飛行路線によって異なります。

濃霧等で視界が悪い場合、パイロットの保有しているライセンスだけでなく、機材に対応できる能力があるかどうかも条件に含まれます。全ての条件が整った上で、航空会社は運航か欠航の判断を下します。

 

 

以上、飛行機の欠航には様々な事情がありますが、天候不良による欠航は不可抗力なので、航空会社は乗客を飛行機で目的地に連れていく以外の補償(食事、ホテル代等)の義務は契約にはありません。その際に発生する食事、宿泊等の費用は自分で支払うことになります。心配に感じる方は、保険に入っておくと安心です。

 

参考サイト:https://air.tabiris.com/cancellation.html

https://weathernews.jp/s/topics/201808/080165/

 

     

 

画像① https://www.ana.co.jp/en/us/travel-information/seat-map/

画像②https://www.traveller.com.au/pilot-reveals-five-buttons-in-a-boeing-747-cockpit-passengers-should-know-about-gz7m4u



画像③https://www.airfrance.co.jp/JP/ja/common/guidevoyageur/classeetconfort/A380_innovation_airfrance.htm

エアバスA380の機材:史上最大の旅客機 - エールフランス航空




画像④https://yumestory.com/saigai/taihunome/



画像⑤https://wallpaper.dog/beautiful-airplane-wallpapers