航空無線のやりとり Part2
文字数1557
前回は、無線のやりとりのクリアランス受領をご紹介しました。今回は続きの2回目として、プッシュバック、タクシーリクエスト、タワーコンタクトを紹介いたします。
それでは早速、始めましょう。
Let’s スタート!
②プッシュバック
乗客が全員乗り、貨物も全て搭載され、必要な準備がそろったら
パイロットは指示されていた『グランド』に、プッシュバックの許可をもらいます。
パイロットは、自機のスポット番号、取得した最新のATIS情報を通報します。
『グランド』からは、プッシュバックの許可を出し、時には方向やどこまでプッシュバックを行うかの指示までだします。
1:25-
JL120 : “Osaka Ground, JL120, request push back, spot18, with information India(=I).”
大阪グランド : “JL120, stand by push back shortly, due to arrival to spot 17”
JL120 : “JL120, rojer, standing by”
2:25-
大阪グランド : “JL120. Osaka GND, push back approved, RWY 32”
JL120 : “Push back approved, RWY 32,JL120”
翻訳
1:25-
JL120 : “大阪グランド、JL120です、プッシュバックを要求します、スポット18番、ATIS I”
大阪グランド : “JL120、少々お待ちください、17番に到着機が入ります。”
JL120 : “JL120、了解しました。”
2:25-
大阪グランド : “JL120, 大阪グランドです、滑走路は32、プッシュバックを許可します”
JL120 : “プッシュバック許可、了解しました、JL120”
実は通常の旅客機は車のように後ろに進むことはできません。
そのため、トーイングカーという車で飛行機を頭から押してもらいます。
その押してもらう間に、パイロットは飛行機のエンジンをかけてタクシー、
つまり地上移動の準備を整えます。
※ATISとは
automated terminal information serviceの略で、日本語に翻訳すると自動飛行情報サービスになります。内容には、現在の視程や雲の高さ、気温、湿度、気圧といった気象情報と、使用滑走路、使用アプローチ方式といった運航に関する情報などが含まれます。特定の周波数で情報が流され続け、無線でも聞くことができますが、現在のコックピットでは電子的に印刷することが可能です。
③タクシー(飛行機の地上移動)からタワーコンタクトまで
地上移動の準備を終えたら、次は『グランド』に地上移動の許可をもらいます。
『グランド』からは、離陸滑走路までの経路が指示されます。
4:38-
JL120 : “(Osaka Ground), JL120, request taxi”
大阪グランド : “JL120, RWY 32L, taxi via E5, A, to holding point C1”
JL120 : “E5, A, to holding point C1, JL120”
5:20-
大阪グランド : “JL120, contact Osaka Tower 118.1”
JL120 : “118.1,JL120”
翻訳
JL120 : “大阪グランド、JL120です。リクエストタクシー”
大阪グランド : “JL120、RWY32Lまで、E5とAを通り、待機点C1までタクシーしてください”
JL120 : “E5, A経由のC1ですね、JL120”
大阪グランド : “JL120, 大阪タワー118.1と通信してください”
JL120 : “118.1 了解です。”
いかがでしたでしょうか。
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それではまた次の動画でお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました。